ドングリの行く末

今年はドングリが、大豊作です!

至る所で コロコロ鈴なり! 至る所でバリバリ踏みつぶされてます!

 

紅葉の中、久しぶりに下の里のおばあさまに会いました。

古くからの旧家で、今は亡きご主人は

誰にも知られないマツタケの生育場所をご存知で

そこへの行き方は ご主人の死と共に 誰にも知られなくなったとか。

もちろん奥様である このおばあさまも 知りません。

 

そのおばあさまが 雑木林に分け入って

何かやっていらっしゃるのです。

「何をしていらっしゃるのですか?」と お尋ねすると

手のひらをそ〜っと ひらかれました。

中には ドングリが10個ほど。

よく見るドングリで 我が家にもたぁくさん落ちているものです。

多分 コナラか ミズナラかな。

「拾ってね、良い場所に蒔くのよ、ちゃんと育つようにね」

と 小さな声でおっしゃいました。

そうだったのかぁ〜!

ウチにも毎年、勝手に生えてくる この子達。

ほったらかしだったけど、山に住むひとたちは

ず〜っと昔から さりげない方法で

木々の生育を助けているのですね!

聞けば、ドングリはそのまま落ちたのではなかなか芽吹かないそうです。

リスさんや鳥さんたち、あるいは雨や風の協力を得て

少し地面にもぐって、適度な水分を吸って

はじめて 命をつなげて行くことができるのだそうです。

 

木々たちと 人間との 自然な共存。

都会にいてはわからない、些細だけれど重要な
関係と営みに、思わず感動してしまうのです。

来年のマーシュ・マロウは、こんなことも題材にしようと話しています。

お楽しみに!!

 

2013.11.