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2015年8月-その2「希望の鐘」

<戦後70年>という節目の年をむかえ、

メディアでもニュースでも数々の企画があった2015年。


でも。2015年も半ばなのに、ここで敢えて「あった」と書く

のは、少し心配な感じがするから。

8月15日を過ぎると、とたんにこの話題がなくなってしまう

ような感じがするから。

戦争を経験した方々から直接お話を聞く機会も、どんどん

少なくなって行く中で、私たちはどのようにその「記憶」を

受け取りつなげて行ったら良いのでしょう?

みんなで知恵を出し合って、考えたいことです。


*「望郷の鐘」という映画を見ました。→はそのチケット。

戦中、長野県の阿智村から旧満州へ開拓団として入植した人々の実話を許にした作品です。内藤剛志さん扮する主人公は、お寺の住職であり小学校の先生でも

あります。戦況厳しく食料も少なくなった日本を離れ大陸に希望をつなぐ、という政策に疑問を

感じながらも子どもたちのため村のために同行を決意。しかしソ連軍の参戦によって最悪の状況に。

シベリア抑留後、帰国して初めて、実子はじめ多くの教え子が中国の方たちの手で救われている事が

判り、「死者への弔いよりも生きている者への助けを」と努力されたのです。

その道筋は「中国残留孤児」への活動につながって行きます。

国・民族・人種を越えた、先生の「愛と感謝」は、だれしもが持てるはずの

「希望」へとつながる、と感じます。